迷いの中で見つけた「小さな一歩」

しずくドロップ

公認心理師としての再出発の記録

不当解雇という現実に直面し、仕事も居場所も突然失った私。
気持ちが整理できないまま、ただ時間だけが過ぎていく中、私はようやく「小さな一歩」を踏み出し始めました。
今日はその歩みについて、素直な気持ちで綴りたいと思います。

働かない日々の中で、自分と向き合う

退職後、毎日がどこか空虚で、不安が心を支配していました。
働かない生活は、一見自由で気楽だけど、「このままではいけない」という焦りの気持ちとの闘いでもありました。

そんな中、私はまず自分のペースを取り戻すことから始めました。
家の中を片づけ、大掃除をし、気の合う友人とランチを楽しむ。
小さな日常の積み重ねが、少しずつ心の曇りを晴らしてくれたように思います。

公認心理師として、初めての仕事

そんなある日、思いがけず放課後等デイサービスでのお仕事を紹介されました。
週に2回、子どもたちと関わるアルバイト。 それが、私にとって初めての「公認心理師」としての仕事になりました。

子どもたちの宿題を見たり、ブロックやすごろく、トランプなどで一緒に遊ぶ。
意思が通じたとき、笑い合えたとき、私の心にはあたたかい喜びが広がりました。

「助かっています」のひと言に、心が動いた

職場のスタッフの皆さんは、優しくて尊敬できる方ばかり。
ある日、こう声をかけていただきました。

「しずくさん、本当に助かっています。ぜひキャリアを活かしてください。よかったら一緒に働きませんか?」

その言葉に、私は涙が出そうになりました。
優しい言葉に飢えていた自分に気づきました。
心を通わせられる人たちに出会えたこと、それだけで十分すぎるほど救われたのです。 

気づいた「ここで働きたい」という気持ち                                       この場所で、もっと働いてみたい――そう思うようになりました。
スタッフの皆さんの子どもへの関わり方、言葉選び、仕事への姿勢。
どれもが学びであり、自分の成長につながると感じられたからです。           一方で、私は迷っていました。
「医療の現場で、公認心理師として経験を積みたい」という想いも強く残っていたのです。

また一歩踏み出すために:面接と学びの再開

迷いながらも、私は行動を始めました。
月末には、あるクリニックの面接を受ける予定です。
また不採用かもしれないけれど、諦めずに挑戦することだけはやめたくありません。

そして、もうひとつの小さな挑戦。
私は在宅ワーク(副業)の勉強も始めました。
心理学や福祉の知識を活かした発信や、ライティング、カウンセリングの準備など、
「働き方の選択肢を増やすこと」も、今の私には必要な行動なのです。

まとめ|小さな一歩が、やがて道になる

この数か月、何も見えず、何も決められず、迷ってばかりでした。
けれど今、私はほんの少しだけ前を向いています。

放課後等デイサービスの子どもたちとのふれあい。
「ありがとう」と言ってもらえる居場所。
小さな一歩を踏み出した自分を、少しだけ誇らしく思えるようになってきました。                 

次回予告|50代から始める「副業」という選択                                           次回は、「働き方の多様化」について私なりの視点で綴っていきます。
今の時代、働き方はひとつじゃなくていい。
50代でも、学び直しや新しい挑戦は遅くない。
そんな思いを込めて、「副業・複業」という新たな生き方への一歩をご紹介できればと思っています。同じように悩んでいる方に、ヒントをお届けできればうれしいです。

しずくドロップ

ABOUT ME
しずくドロップ
しずくドロップ
看護師・主任介護支援専門員・公認心理師
1970年生まれ B型。
争いごとは好まず、穏やかな毎日を大切にしてきました。ある日突然、不当解雇に遭い、やむを得ず現在は訴訟中。再就職活動も手探り状態で、人生の再出発をどう歩むか、自問する日々が続いています。
趣味は読書、東畑開人さんの本に癒されています。
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