私の体験記

【1】突然の「不当解雇」:私が感じたこと

しずくドロップ

今日は、私が「不当解雇から紡ぐ私の第2章」を歩み始めるきっかけとなった、あの日の出来事について、正直な気持ちを綴りたいと思います。

毎日の「呼び出し」と、理不尽な言葉の刃

解雇を告げられる数週間前から、私の職場はまるで地獄のようでした。毎日のように相談室に呼び出され、事実無根の罪を突き付けられ、「お前はダメだ」と責め立てられる日々。 何を言っても聞いてもらえず、私の言葉は信用されませんでした。虚しさと怒り、そしてどうしようもないやりきれなさが、心を支配していました。

その当時は、仕事が手につかず、嫌な気持ちが毎日を覆っていました。それでも、自分から辞めるという選択肢は私にはありませんでした。長年築き上げてきたものを、こんな形で終わらせたくない。ただ、その思いで、耐え続けていたのです。

突然の「解雇宣告」と、意外な感情

そして、ついにその日が来ました。

ある日、私は突然「解雇」を告げられました。それも、私には全く身に覚えのない理由で。

普通なら、絶望の淵に突き落とされるような瞬間です。ところが、その時感じた私の気持ちは、不思議なほど晴れ晴れとしたものだったのです。

「ああ、やっと終わるんだ」

はっきりと解雇日を宣言されたことで、長かったトンネルを抜けられたような、すっきりとした感覚がありました。溢れそうになる涙を必死にこらえながら外に出ると、頭の中にMrs. GREEN APPLEの「僕のこと」という曲のワンフレーズ「ああ なんて素敵な日だ♬」というメロディーが流れてきました。

笑ってしまいました。こんな理不尽な毎日から解放される。その思いが、私をこんなにも晴れやかにさせたのかもしれません。

崩れ落ちた日常、そして尽きない自問自答

それから約1ヶ月、複雑な心境のまま業務の引き継ぎを行い、私は職場を去りました。

晴れやかさを感じたあの瞬間も確かにあったけれど、時間が経つにつれて、別の感情がこみ上げてきます。

「なぜ、私だけが辞めなければいけないのか?」 「なぜ私が?」

何度もそう自問自答しますが、目の前の現実は変わりません。長年積み上げてきたキャリア、培ってきた信頼関係、そして何よりも「働く場所がある」という当たり前だと思っていた日常が、一瞬にして音を立てて崩れ去ったのです。

この理不尽な解雇は、私の人生を大きく揺さぶり、無職という新たな局面へと私を導きました。次回は、私が直面している「50代の就職活動」のリアルについて、もう少し詳しくお話しできればと思います。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

しずくドロップ

ABOUT ME
しずくドロップ
しずくドロップ
看護師・主任介護支援専門員・公認心理師
1970年生まれ 50代で不当解雇に遭い、現在訴訟中。再就職活動も迷走中です。 趣味は読書、好きな作家:東畑開人氏。
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